韓国の文化体育観光部と韓国著作権委員会は、2023年12月27日、『生成型AI著作権ガイド』を発表した。
このガイドには法的拘束力はないものの、生成型AI実現のためのモデル構築からAI生成物の生成にかけての一連の過程で発生しうる各種著作権関連イシューについて、AI事業者、著作権者、AI利用者など多様な利害関係者に有用な政策方向を提示している。
『生成型AI著作権ガイド』の主な内容は次のとおり。

*「ファウンデーションモデル」とは膨大な量のデータを自己教師あり学習(SSL)を通じて学習したモデルであり、利用者が目的に応じて微細調整して使用できる汎用モデルを意味し、例としてGPT,BERT,CLIPなどが挙げられる。
また、文化体育観光部は2024年2月19日、業界利害関係者が実務的に直面している問題を解決するために「2024 AI-著作権制度改善ワーキンググループ」を発足した。これらの会議では、①AI学習用著作物に対する適法な利用権限確保方案、②AI学習データの目録公開の要否、③AI生成物保護の要否および保護範囲、④AI生成物表示方案、⑤AI生成物の著作権登録時の要件と範囲、⑥AI生成物の著作権侵害判断基準などの内容が議論された。
「2024 AI-著作権制度改善ワーキンググループ」は今年末により具体的な政策方向を発表する予定であるとしているため、今後アップデートされる有用な追加情報があればご案内したい。




